ペンネームでの活動開始(2023年5月)

2023年5月、「折田ちなむ(chinamu oruta)」というペンネームが静かに誕生しました。
実在の人物(本体)から問いかける形で、ペンネームを創作した経緯や実態をお伝えします。

目次

ペンネームを創る

理由は羞恥心。そしてちょっとのビジネス事情

(本体:以下「本」)
そもそも、なぜペンネームを作成したのですか?

(折田:以下「折」)
本名でブログを書くことが恥ずかしくて、できなかったからです。

過去に3回、はてなブログやnote、WordPressでブログを作成したのですが、本名だと家族・知人・顧客などに見られたときのことをリスクヘッジし、毒にも薬にもならない内容しか書けませんでした。

けれど、本当のことを言いたい気持ちは消えず、ペンネームで発信することにしました。

ペンネーム作成のプロセス

本:
そのお気持ちはわかりますよ。ちなみにペンネームを考えるのに、どのくらいの時間がかかりましたか?

折:
「ペンネームでやってみよう」と思い立ってからは約1か月。
具体的にペンネームを考え出してからは、約3時間で作りました。

本:
え?3時間って短すぎじゃないですか?(正直、地味な)ペンネームをどうやって決めたのですか?

折:
プロセスは5つです。

1.自分の好きな作家さんや著名人をリストアップ
2.自分が気になるキーワードをリストアップ
3.作家さん・著名人のペンネーム作成の方法などを検索
4.自分が気になるキーワードをこねくり回す(発音を漢字検索、ローマ字に書き換えるなど)
5.候補3つに絞って感覚的に一番ピンときたものを選らぶ。

ちなみに、作業は全てマインドマップ作製ツール「EdrawMind」(有料版)で行いました。
他の仕事や作業などでもむっちゃ使えますよ。

実際のペンネーム作成時のマインドマップ

ポイントは、あまり思い入れを強くしすぎない

本:
考えるときに何か注意したことはありますか?

折:
凝りすぎない/重くならない」ようにすることです。

40数年の人生の中で、自分にクリエイティブなセンスがないことは痛いほどわかっていたので、変に気張らないようにしました。

実際、熱い想いが入ってるだろうなーと思われる会社名やサービス名を見ると、すごいなと思う反面、ぶっちゃけちょっと引きませんか?

「折田ちなむ(おるた ちなむ)」に、なぜしたの?

alternative(オルタナティブ)は外せないキーワード

本:
なるほど!ご自身の欠点をしっかりと認識した上で作成されたのはナイスな判断ですね。では、「折田ちなむ」の決め手は?

折:(なんか上から目線だな・・・)
“alternative”に込めたメッセージ」にも書きましたが、個人的に「オルタナティブ」というワードは入れたいなと。

「オルタナティブ」をローマ字にしてみたり、漢字で一文字ずつ変換したりしつつ、最終的には言葉を分解して「オルタ+ナティブ」で分け、前半を「折田」か「織田」の二択に絞りました。

「織田」だと、「織田信長」とか強い名前があって負けそうなので、「折田」にしました。

石川県立図書館(金沢) 素晴らしい空間 

語呂合わせ

本:
この前半部分はなんとなく理解できるのですが、後半はなぜ「ちなむ」にしたのですか?

折:
語呂合わせの結果です。

うまいこと当てはまる漢字などが見つからなかったので、声に出しながら何となく「なてぃぶ」→「なちぶ」→「なじむ」→「ちなむ」 ん?!「ちなむ」だと「〇〇にちなんで」とかちょっと理屈っぽさ/アイロニカル/シニカルな雰囲気が出せていいかも、くらいの発想です。

久石譲、三島由紀夫、宮部みゆき・・・ペンネームは一般的?

本:
(これ以上は掘っても何も出なさそうだな)参考にした著名人はどういった方々なんですか?

折:
久石譲さんの「クインシー・ジョーンズ」からの変換はインスピレーションを与えてくれましたね。

あと、ペンネーム・別人格のキャラ付けとして、天才コラムニストの故・小田嶋隆さんの雰囲気(ユニークさ、アイロニカルさ)は、是非あやかりたいと常に念頭にありました。

ちなみに、三島由紀夫さんもペンネームですし、作家さんはペンネームが多いですよね。

本名で勝負すべき?それとも・・・

「逃げてないか、お前?」という葛藤

本:
質問の方向が変わりますが、本名でブログをやらないことに葛藤はないのでしょうか?

折:
あります。すごく。
諸々の事情はあるとはいえ、「本名で勝負できずに逃げたのか?」と。

あと、仕事としてWebコンテンツ制作支援をしたり、Podcast運営をしたりしているので、
「本名でやったほうが収益につながるだろうな・・・」といった損得勘定も働きました。

本:
もしかして、周囲には内緒にしていますか?

折:
トップシークレットですよ、これはもう。妻にも、親しい友人にも内緒です。
(ペンネームの知名度が上がり、書籍発行の話が来たり、記事作成や講演などの仕事がきたりしたら、どや顔で言いますよ)

ペンネームの力を借り、ハードルを越えていく

本:
参考までにお聞きしますが、ペンネームにして良かったことって、何かありますか?

折:
すごく軽やかな気分にはなりました。

本名だと、「周りから見られているであろう自分」や、「こうあるべきだと考える自分」に縛られてしまうので。

要は、勝手に妄想している自分らしさの檻の中でもがく、Mr.Childrenの「名もなき詩」状態ですね。♪知らぬまーに築いてた 自分らしさの檻の中で・・・

沖縄の海 開放と解放

ペンネーム作成が1つの突破口になる

本:
(たとえが古いし、よく喋るな・・・)最後に、これから目指していることがあれば、教えてください。

折:
同じように「本名・実名での発信ができない・しづらい」と感じている方々にとっての好事例になれたらと思っています。
もちろん、まずは“オルタナティビスト”としての視点をぶらさずに発信を続けていき、ある程度の知名度を得ることを前提にですが。

平野啓一郎さんの「分人」理論や、田中優子さん(法政大学の元総長、江戸文化研究者)が仰る「実は、江戸時代は武士も商人も別名で様々な活動をしていた」というように、一人の人間の中にも他者との関係性の中で様々なキャラクターがあって、それを発揮して楽しく生きられたらいいと思っています。

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この記事を書いた人

折田ちなむ (chinamu oruta)のアバター 折田ちなむ (chinamu oruta) オルタナティビスト/人事領域コンサルタント

◆オルタナティビスト:既存の価値観や視点ではなく、「alternative(オルタナティブ)=別の生き方や見方」を探す人。
◆スタンス:「Unique,Ironical,Nature」をモットーに、「それ、みんなもおかしいと思ってない?!」という本音をアンチテーゼとして発信。
◆「折田ちなむ」とは:世に溢れかえる、ありきたりで横並びのSEOコンテンツではない、本音を発信するためのペンネーム(オルタナティブ→おるた)。
◆プロフィール:40代男性/家族(妻、息子2人)/人事領域のフリーランスコンサルタント(人材業界約15年、国家資格キャリアコンサルタント、2018年独立)/東京・神田にオフィス/某国立大学大学院修了/関東在住/人口3万人の海辺の田舎町出身/市民ランナー(サブ3目標)/読書・書評系Podcast運営

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