フリーランスのネガティブな葛藤・悩み・自己嫌悪

フリーランスとして6年目に突入。クライアントワーク・業務委託仕事からの脱却を図りながらも、苦戦するこの2年間の歩みや思いを語ります。基本ネガティブです。(聞き手:本体、話し手:折田ちなむ)

目次

フリーランスのリアルな葛藤と自己嫌悪

コーチングを6年間受けているけれど・・・

(本体:以下「本」)
今回はかなりネガティブな香りがしますね・・・。ワード的にも、葛藤、悩み、できないこと、自己嫌悪と普通はブログに書かないような言葉が並んでますし。

(折田:以下「折」)
基本的にポジティブなことを発信したほうが良いとは思うのですが、とはいえ誰しもネガティブな感情や状態になることもあります。そのあたりも赤裸々に書いて残しておきたいなと思って。

本:
6年間もプロのコーチをつけて、仕事・プライベート・メンタルなどに向き合ってきたとのことですが、その効果のほどはどうなのでしょうか?

折:
総じては良い影響がありますよ。

ただ、コンサルのように解決策を提案してもらえるわけではなく、学校の講義みたいに答えがあるわけでもないので、悩むときはどよ~んと深く深く沼にハマってしまうんです。

今(2023年10月時点)がまさにそうで、直近の半年は自己のできなさ具合と向き合う辛さや自己嫌悪、さらにいうとここ2年間は同じ課題を乗り越えられるぐるぐるループしている葛藤・苦しみが・・・

消費者ではなく、「メーカー」になりたいと言うけれど・・・

本:
聞いているこちらまでが、暗い気持ちになってきてしまいますね。
で、具体的にどういった課題に関してループしているんですか?

折:
簡潔に言うと、「消費者から、何かを自分が生み出すメーカーになりたい」という課題で底なしのループにいる感じです。

何を持って消費者的というかですが、例えば、転職だと「募集している求人企業の中から選ぶ」、住まい探しだと「市場に出ている土地や物件を探す」という行動になると思います。「既存のものからお金などを払ってチョイスする」、それは極めて消費者的だと思うんです。

会社員という働き方も消費者的だと思っていて、具体的に見てみると、「会社が提供する商品サービスを扱う」「会社が用意するキャリアパスから選ぶ」「会社の決めた人事制度の中で昇進したり昇給したりする」といった形で、会社という仕組みの中で労働力を提供してアレコレ選択するだけ。

それが嫌でフリーランスになったのですが・・・

本:
フリーランスになったけれど、あまり変わらなかったと?

折:
ですです。働く形態は変わりましたが、よく考えると会社員時代と大差ないことに気づいてしまって。

クライアントがいて、その要望に応じて業務成果を提供し報酬を得る。そんな極めて「会社員チック」な働き方をしてきました。時間や場所の制約はゆるくなったり、報酬は短期的に上がったりの変化はありましたが、根本的には同じ消費者的な働き方だなと感じています。

フリーランス 悪戦苦闘の記録

自分の言いたいことを発信したいと言うけれど・・・

本:
とはいえ、いくつかフリーランスとして新たな挑戦はしてきたんですよね?

折:
伊達にコーチングを受けてないですからね。いろいろやりましたよ。

例えばブログ。文章作成が得意と考えていたことと、「自分には世に対して言いたいことがたくさんある!」という反骨心があったので、この3年で3つブログを立ち上げました。
1つ目はいざ書き始めると書けることが想像以上になくて1ヶ月強で終了。
2つ目は3ヶ月ほど書いた後に「アフィリエイトブログなんてやりたくないな」とすでに1年放置。
3つ目はこのブログで細々と継続しているという体たらくです。

新事業づくりの講座にも、40万円かけて参加しました。
毎週の勉強やディスカッション、プレゼンを4ヶ月ほど行いましたが、結果は本音でやりたくもない事業企画を講義内容に合わせて無理やり作ってしまい、モチベーションだだ下がりで途中で講義を離脱してしまいました。お恥ずかしい。

「自分には独自の主張や尖った意見がある」と思っていましたが、ブログや事業企画という形で具体的に動き出すと、「アレ??」と自分でも驚くくらい、中身がない空っぽなことに気付くんです。

本:
なるほど・・・それはかなり「しょっぱい」挑戦結果ですな。他には?

折:
Podcastの制作も3年目に突入しています。
趣味の読書の延長でスタートし、「オルタナティブな独自視点での選書と紹介」というテーマなのですが、リスナー規模が100人規模から一向に増えず。
最近はPodcast番組の急激な増加の中で、埋もれてる感が強く、停滞状態です。

他にも細かい取り組みでいうと、アウトドア関係のNPO法人の運営サポート、地方移住のために各地への行脚、本の出版のための企画づくり、社会保険労務士資格の取得などなどがあります。

振り返ると「自分ならではの意見発信や行動」を探しながら、遅々として進まない。そんな形です。

東京・神田にオフィスを借りてみたけれど・・・

本:
最新の挑戦状況はどうなのですか?もう「手も足も出ない」と諦めて、下請けフリーランスに甘んじることを受け入れたとか?

折:
まさか!クライアントワークばかりで、小金稼ぎの経験スキルの切り売りだけをする下請けで終わるつもりはございません。

まだ先がどうなるかは見えませんが、2023年5月から東京の神田に仲間3人でオフィスを借りて、コミュニティづくりやサービスづくりが何かできないか模索中です。

Podcast関連、研修関連、出版関係などが候補として出てきています。
まあ、とはいってもオフィスを借りただけで、各々個別の会社や仕事が多忙なため、ほとんど一緒にできていないのですが・・・

本:
お話伺っていると、ちょこちょとアクションはしているけれど、客観的に見るとどれもこれも中途半端な印象ですねー

折:
・・・

傷口に塩を塗るとは、まさにこのことですね。
ただご指摘の通りで、どれもこれも「容易に取り組めそうなことや、方法論がある程度確率しているものを後追いでやる」という粋を出ずに、「メーカーとなる」「言いたいことを言う」とは程遠いのだと反省していますよ。

もっというと、「会社員根性が抜けずにチキンじゃん」というのが、情けないながらも自己評価です。

本:
まあ、そこまで自虐的にならなくても良いと思いますが・・・。今後はどうされていくのですか?

折:
正直なところ、暗中模索であることには変わらず、秋晴れが続くこの10月ですが、私の心は大寒波でホワイトアウト状態です。

とはいえ、挑戦・アクションは取っていきます。

・東京の神田オフィスの活用:
本の出版や、Podcast番組にマーケティング要素を入れていく定期的な壁打ち会議の実施

・野外教育への再アプローチ:
大学・大学院時代にのめり込んだ「野外教育」という教育領域に、大学院時代の先輩で大学教員をされている方のお手伝いをする形で関わる。

・店舗件住宅探し:
妻の紅茶の仕事につながる店舗件住宅探しや、野外教育×ランニングステーション(トレイルランニング)の拠点づくりをできないか、を模索しています。※イメージは「Mt. TAKAO BASE CAMP

※今回はネガティブな部分も敢えて出しておりますが、独立・起業をすると「自由度・できそうなこと」は増えるけれど、だからこそ自身の能力やできることを突きつけられたり、迷い・悩み・不安も大きくなったりします。
良いところだけではなく、大変なところも含めてリアルな心境・状況をお伝えできればと思ってコラムを作成しています。

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この記事を書いた人

折田ちなむ (chinamu oruta)のアバター 折田ちなむ (chinamu oruta) オルタナティビスト/人事領域コンサルタント

◆オルタナティビスト:既存の価値観や視点ではなく、「alternative(オルタナティブ)=別の生き方や見方」を探す人。
◆スタンス:「Unique,Ironical,Nature」をモットーに、「それ、みんなもおかしいと思ってない?!」という本音をアンチテーゼとして発信。
◆「折田ちなむ」とは:世に溢れかえる、ありきたりで横並びのSEOコンテンツではない、本音を発信するためのペンネーム(オルタナティブ→おるた)。
◆プロフィール:40代男性/家族(妻、息子2人)/人事領域のフリーランスコンサルタント(人材業界約15年、国家資格キャリアコンサルタント、2018年独立)/東京・神田にオフィス/某国立大学大学院修了/関東在住/人口3万人の海辺の田舎町出身/市民ランナー(サブ3目標)/読書・書評系Podcast運営

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