オルタナティビスト・折田ちなむとして、1年後・3年後、そしてその先に見据える目標はあるのか、はたまたないのか。目標設定についての持論を伺いました。(聞き手:本体、話し手:折田ちなむ)
形式的な目標設定なんて必要ですか?
やり過ごすだけの会社員時代の目標設定シート
(本体:以下「本」)
「目標設定」に対して、無意識の抵抗があると以前どこかで話されていましたが、それはどうしてなのですか?
(折田:以下「折」)
よくご存知でいらっしゃる。
正直、目標設定なんてばかばかしいと思っていて。
会社員時代は、在籍したどの会社でも会社や上司から「目標設定シート」を書けと言われ、「そんなもん、ねぇよ」と思いながらそれっぽいモノを作成し、3か月ごとに面談やプレゼンして。
で、その目標設定シートを半年後に振り返って見返すかというと、そんなことは皆無で。その場をやりすごすだけの「作文」でしかなかったと思います。

MBO、OKR、夢を叶える目標シート、成功の教科書・・・
本:
少し興味が出たのですが、各社でどういった目標設定を経験してきたのですか?
折:
ネット系ベンチャーでは、経営者が夢を叶える日記みたいな本を出版していたので、「夢を叶える人生全般の目標シート」みたいなものを書いていました。
外資系企業では、原田隆史氏の「成功の教科書」に付録でついているシートに、びっちり数値で行動目標を日次・週次・月次みたいな感じで書かされました。正直、「中学生の伸び盛りの陸上競技の指導でうまくいった方法を持ち込まれても・・・」と忌避感強かったです。
人材系大手企業では、独自の人事評価システムで管理された目標設定シートを、3か月ごとにA3用紙で2枚ほど入力させられていました。メンバークラスは書くのを嫌がってましたし、対応するマネジャークラスも面談を何時間もするので超がつく面倒だったと思いますよ。

必要なのは、自分自身に約束する目標設定
マンダラチャートを大谷翔平選手に倣ってやってみた
本:
会社員って大変。そうすると、折田ちなむさんとしては、目標は掲げたくない感じですか?
折:
やや曖昧な物言いになってしまいますが、私自身が自分に対して掲げる目標、自分だけに約束することは、ありだと思っています。
実際、大谷翔平さんも高校時代にやっていたことで有名になった、「マンダラチャート」を2021年から私も作ってバージョン5まで続けているんです。
1年後などに振り返ると、全部ではないですが、9つ掲げる目標のうち3つ4つ実現していたり、目標通りではないけれど近似値まできていたり、ということがあるんですよね。
ただ、これはあくまで「私がやりたい」と思ってやっているだけで、他人に「このやり方がいいよ!」とか「夢が実現できるからやりなさい」みたいな、自己啓発チックはことは絶対にやりたくないです。

“よそいき”ではない、本音の目標を書く
本:
つまり、目標設定をすること自体は否定しないけれど、システマチック・形式化した目標設定は“仏作って魂入れず”なので意味がないと。
折:
うまくまとめてくださいました。
どういった目標設定の方法・ツールを利用するかとかはなんでもよくって、
1.何らかの形で言語化・アウトプットしておく(深く考えることにつながるから)
2.他人に見せる必要はなく、自分自身だけへの約束にする
ということが肝心かなと思います。
他人に見せることを想定すると、本音ではなく「よそ行き」の目標になったり、他人から指摘・アドバイス受けて本意ではない形に変更させられたり、そういったリスクがあるからです。
本:
とはいえ、次回はオルタナティビスト・折田ちなむの目標を教えてもらいたいと思うのですが・・・
折:
もちろんいいですよ。
別人格なので、気軽に大ぼら(コラム「40代で実現したい4つのこと(妄想)」)ふいていきます!
