小田嶋隆さんから学ぶ コラムという生き様

コラムとは何か?天才コラムニスト、故・小田嶋隆さんのライティング講座「書きはじめるための大いなる助走」に参加した経験も踏まえ、コラムを語ります。(聞き手:本体、話し手:折田ちなむ)

(本体:以下「本」)
コラムと似たものがたくさんありますよね?エッセイ、雑誌などの記事、学者の論文とかとか。それらの違いってどんなことなんですか?

(折田:以下「折」)
小田嶋隆さんがお亡くなりになる前のライティング講座に参加させていただき、切れ味鋭い解説をしていただいたのを思い出します。
簡単にコラムとその他の違いを説明しますね。(講座内容を元に作成)

書き手目的
コラムコラムニスト、市井の人視点の転換、世界観の逆転
記事ジャーナリスト、記者情報の伝達
エッセイ著名人共感、憧憬、布施・集金

本:
なるほど!わかりやすいですね。(エッセイを書く目的が「布施・集金」って、ザ皮肉・・・)

折:
小田嶋隆さんによるコラムに関する説明は、「小田嶋隆のコラム道(ミシマ社)」にも詳しく書かれていますので、ぜひお手に取ってみてください。

「コラムは、方法ではなく態度である」「コラムは、規格品ではなく毎回が新しいチャレンジだ」といった熱い想いが語られています。
コラムはその人の人生・道を表すもの、という小田嶋隆さんの迫力に感銘を覚えました。

本:
コラムの目的を見ると「視点の転換、世界観の逆転」とありますね。オルタナティビスト的な観点と重なるのかなと。

折:
ドンピシャですね。実は私、小田嶋隆さんの「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」をはじめ、小田嶋隆さんのコラムの大ファンで、私淑する方のお一人です。

本:
これまで歩んできた、あなたの「堅い人生」からは予想できないタイプの方ですね。

折:
内田樹さんが書いた、小田嶋隆さんへの追悼記事(GQジャパン)にある「彼(小田嶋隆さん)は「半ズボン姿で世間に対峙できる人間」になろうとしたのである」という文章は、何度読んでも胸が熱くなります。

本:
半ズボンとは、どういう意味ですか?

折:
スーツとか、覚えたてのビジネス用語とか、そういったもので自分を飾り立てたり武装したりせずに、「大人になったからってさ、子ども時代の夏休みのように、もっと気楽に自然体で生きたらいいんじゃない?」という意味だと解釈しています。

本:
小田嶋隆さんって、もっと尖った皮肉屋だと勘違いしてました。

折:
隣町珈琲の本「mal”3号 特集 小田嶋隆」も拝読しましたが、多くの人に愛された方だと思います。

鋭い指摘・言葉の中に、でも一方で、排除したり見下ろしたりではなく、愛とかフラットな目線をお持ちだったのではないかなと。
だからこそ、一見言いたい放題のコラムを書いても、多くの人に求められ、「僕も、私も、実はそう思っていたんだよ」と、クスッと密かに支持されていたんだと思います。

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この記事を書いた人

折田ちなむ (chinamu oruta)のアバター 折田ちなむ (chinamu oruta) オルタナティビスト/人事領域コンサルタント

◆オルタナティビスト:既存の価値観や視点ではなく、「alternative(オルタナティブ)=別の生き方や見方」を探す人。
◆スタンス:「Unique,Ironical,Nature」をモットーに、「それ、みんなもおかしいと思ってない?!」という本音をアンチテーゼとして発信。
◆「折田ちなむ」とは:世に溢れかえる、ありきたりで横並びのSEOコンテンツではない、本音を発信するためのペンネーム(オルタナティブ→おるた)。
◆プロフィール:40代男性/家族(妻、息子2人)/人事領域のフリーランスコンサルタント(人材業界約15年、国家資格キャリアコンサルタント、2018年独立)/東京・神田にオフィス/某国立大学大学院修了/関東在住/人口3万人の海辺の田舎町出身/市民ランナー(サブ3目標)/読書・書評系Podcast運営

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