フリーランスとしての独立背景 その1「組織不適合」

大学、大学院、会社員13年。極めて一般的な“メインストリーム”的な人生の歩み。そこから2018年、40代を目前に独立をした背景や、いかに「その2」はコチラ(聞き手:本体、話し手:折田ちなむ)

(本体:以下「本」)
まずは、独立をした背景を教えてください。

(折田:以下「折」)
独立するしか、30代後半のその時の私には選択肢がなかったからです。
IT系ベンチャー企業、外資系企業、日系大手企業と、毛色の異なる組織を経験しましたが、組織で50年、60年と生き抜く絵が全く描けずでした。

本:
もう少し具体的な情報もいただけますか?

折:
大きく2点、会社員として働くうえで我慢できないことがあったんです。
・1つは、「誰かに評価されるため、自分の気持ちにウソをついて働くこと」。
・2つ目は、「やりたいこと・やれることがあるのに、制限をかけられること」。

思えば、新卒で入った1社目のときから10年以上、この2つにひっかかりながら会社員としてやっていました。

本:
それは会社員・組織人としては、大きな欠落がありそうですね・・・

折:
「組織では絶対に偉くなれない人間」だと自覚はありましたし、そんな自分に絶望していましたね。

20代や30代半ばくらいまでは、いいですよ。プレイヤーとして、一生懸命に目の前の仕事をして、顧客/関係者に向き合って成果を出すことに集中すればいいので。

でも、30代半ば以降は、管理職コースに乗らないと組織人としては辛いですからね。後輩が上司になったり、年収が上がらなくなったり。

本:
「正しいことをしたければ偉くなれ!」という某映画の名言もありますが・・・

折:
それも一理あると思います。
が、偉くなるにも膨大な時間と労力がかかるし、仮に偉くなっても「正しいことなんてできるのかな」と思いませんか?
一般的に考えても、投資家・株主がいて金融に支配され、また世界の大きなルールは欧米が作って。

また、大企業の創業者、雇われ経営者、買収された企業の経営者などなどの本音も聞いてきましたが、ある範囲内での権力や名声を手に入れる快楽はあるけれど、総合的には数字や組織作りのプレッシャーが強すぎて、全然楽しそうには見えませんでしたね。

本:
さすがオルタナティビスト。物事の見方が偏見に満ち満ちてますね。

折:
(余計なお世話です)とにもかくにも、私の中では組織で生き抜く=長い物には巻かれろ、だったので、それができないのであれば、別の道=オルタナティブな選択肢を探るしかなかった、ということです。

本:
ちなみに、2018年に独立するまでに、2回チャレンジして失敗したとかしないとか・・・

折:
恥ずかしながら、フリーランスとして独立しようとして2回、うまくいきませんでした。
・1回目は、金融関係のプロ営業になろうとして、全く売れず(隠したい過去です)。
・2回目は、コーチングで独立しようとして、全く生計を立てられる目途が立たずに断念。
※この辺りは、また別コラムでご紹介します。

本:
最後に、フリーランスという働き方は、日本ではそんなにオルタナティブなんですか?

折:
オルタナティブな働き方だと思います。
15歳以上の労働力人口におけるフリーランスの割合は、おおよそ6.5%です。
・フリーランス人口:約460万人(フリーランスの取引実態と課題 2020年 厚生労働省
・労働力人口:約7000万人(労働力調査  2023年 総務省
※フリーランスの定義によって多少前後します。
労働力人口や就業者の定義

フリーランスの取引実態と課題 2020年 厚生労働省

本:
「数字」や「エビデンス」を用いることは、あまり好きではないと聞いていましたが、そういった俗っぽい説明もされるのですね。

折:
時と場合に応じて、臨機応変に。
でも、数字や図解による過度に抽象化・一般化した説明はできるだけ避けたいと思っています。

それでは、また次回に独立の背景や詳細を深堀してください!(その2に続く・・・)

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この記事を書いた人

折田ちなむ (chinamu oruta)のアバター 折田ちなむ (chinamu oruta) オルタナティビスト/人事領域コンサルタント

◆オルタナティビスト:既存の価値観や視点ではなく、「alternative(オルタナティブ)=別の生き方や見方」を探す人。
◆スタンス:「Unique,Ironical,Nature」をモットーに、「それ、みんなもおかしいと思ってない?!」という本音をアンチテーゼとして発信。
◆「折田ちなむ」とは:世に溢れかえる、ありきたりで横並びのSEOコンテンツではない、本音を発信するためのペンネーム(オルタナティブ→おるた)。
◆プロフィール:40代男性/家族(妻、息子2人)/人事領域のフリーランスコンサルタント(人材業界約15年、国家資格キャリアコンサルタント、2018年独立)/東京・神田にオフィス/某国立大学大学院修了/関東在住/人口3万人の海辺の田舎町出身/市民ランナー(サブ3目標)/読書・書評系Podcast運営

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