仕事と家庭を両立しながら、市民ランナーとしても活動する折田ちなむ氏。その知られざるランナーとしての実態と誕生秘話を探ります。(聞き手:本体、話し手:折田ちなむ)
(本体:以下「本」)
のっけからで恐縮ですが、ランニングとかって何かする意味はあるんですか?よくそんな暇があるなって。
(折田:以下「折」)
まあ、普通そう思いますよね。仕事して、家事・育児があって、もうそれで手一杯だと。
そんな時間に追われる人生の中で、一銭の得にもならないランニングをするなんて、とんでもないことだと。
本:
時間とお金に余裕がある経営者とかが、ランニング・筋トレトライアスロン、みたいなのに取り組んで、「自己管理・意識高いぜ」のマウント取りに来るFacebook投稿のイメージですね。
折:
(なんてネガティブなコメント・・・)もしかしたら、そういう一面もあるかもしれませんね・・・。
ただ、ランニングはシューズとランニングウェア上下だけで、いつでも、どこでもできるので、すごく気軽にできる庶民的なスポーツなんですよ。
本:
ちなみに、どういったきっかけでランニングを始めたのですか?
折:
きっかけは、「体重20㎏増加」への絶望でしたね。
コロナ禍で99%在宅ワークになり、1日の歩行数が2000歩と消費カロリー激減。
そこに仕事中の欲求不満からお菓子(大判焼きとかお団子とか大好き!)をパクパク食べまくった結果、半年で苦も無く20㎏の増量に至りました。
本:
まったくの不摂生極まりない状況ですね。
折:
実は、途中から体重計に乗るのが怖くなって・・・。なので実際は20㎏以上太っていたかも。
もっとも身軽であろう空腹時を選んで体重を測っていましたが、体重79㎏を超えたあたりで現実を直視することができずに、体重計に乗らなくなりました。
けれど、増量する一方という厳しい現実は変わらず、当時3歳の次男に「タプタプのおなか~~!」と指でつままれて笑われたとき、私の中でスイッチが入りました。
本:
カッコ悪いお父さん、そのまんまですね笑
折:
隠すことでもないのですが、大学生時代まで陸上競技をやっていたんですよ、これでも。
20年前は颯爽と走る中距離選手だったのに、いまやベルトの上にお腹の脂肪が乗る哀れな子豚ちゃん。
失ったお腹のくびれ。写真を撮るときはお腹をへこませて、膨らみを隠蔽しようと切ない努力。
子どもの入学・卒業式でスーツを着ると、ズボンが入るか、はちきれるかの攻防戦。
式の最中はずっとその心配で緊張しっぱなし。
整骨院とかで服を着替えるとき、照明に照らされた鏡に映る、自分のだらしない腹回りに絶望しかなかったですね。
本:
で、そこからランニングを始めてどうですか?体重は減りましたか?
折:
お蔭さまで、約2年半かかりましたが、原点回帰の20㎏減量に成功しました!
2020年が(希望的観測で)80㎏→2021年が72㎏→2022年に68㎏ときて、2023年に63㎏と徐々に減らすことができました。
身長が171㎝なので、BMI(Body Mass Index)でいうと21~22。まだまだランナーとしては太り目ですが。
本:
今回はランナーとしての話というより、その手前のダイエットの話で終わっちゃいましたね。(あーあ)
折:
す、すみません・・・。
ぜひ次回は、おじさんランナーとしての歩みや努力も聞いてください!
ちなみに、ランチューバーのTKDプロジェクトさんの動画で、箱根駅伝区間賞の元トップアスリートそうしさん(高橋宗司さん)が、“でぶ”に激変した今を走る動画は鉄板で爆笑です。ぜひご覧あれ!(共感)